The Spandrel(眇渺)


開催日時

2021年12月8日(水)〜11日(土)14:00~20:00

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展覧会紹介

墨田区東向島にあるユートリアにて映像作家・伊阪柊による展覧会「The Spandrel (眇渺)」を開催します。 舞台となる墨田区は外縁の殆どが川や水路などに囲まれています。伊阪はすみだを特徴づけるものとしてその水域に着目。水域を中心に現地を巡りながら行った地形の3Dスキャンをもとに仮想空間を制作しました。プラネタリウムの巨大円形スクリーンに投影された仮想空間を旅しながら、かつてあったとされる島を想像します。現在の具体的な地形や出来事から、今ここにはない場所を想像するプロジェクトです。

墨田区の輪郭の中には、比較的ユニークなポイントがいくつかあります。それは人工的な水路同士の交差点や下を水路が通っている首都高、流れを変えられた河川が残存している池、隅田川と荒川の本流、そして埋め立てられた堀のギザギザとした道路などです。考えてみるとその輪郭のほとんどは水路などの水域への対処方法に関係しているように思われます。
墨田区の土地はかつて隅田川から運ばれた土砂が堆積することで、渺漠とした海面に薄っすらと姿を現したであろう三角州でした。川の力や埋め立てなどにより移り変わるその外縁では、不定形な領域規定が行われ、いつまでも決定されることがない、縹渺としたプロセスとしてあったものと想像します。
その三角州の一つに牛島と呼ばれる島が存在していたと言われています。平安時代からすでに存在していたとされるその場所では、国牧という言わば全国規模で各地に敷かれた牧場があり、牛が放牧されていました。現在も墨田区向島にある牛嶋神社には、その名称と牛を祀る風習の中に当時の名残が残っています。また、牛嶋神社の祭祀の一つに牛が周辺の町を練り歩くというものがあります。そこでは牛歩の歩みによって一つの輪郭が作られていくようにも見え、その牛の歩みによって作られる領域とすでに見えなくなった牛島の輪郭はどこか呼応する波長を持っているように思えます。
一方で隣接する押上エリアもまた、牛島と同様に河川からの土砂の堆積により、渺々たる河口の水面から押し上げられるように陸地が形成されていった地域です。そして押上の現代のシンボルといえる東京スカイツリー、そこからは常に様々な電磁波が発せられています。スカイツリーにかかわらず、現代の生活はスマホをはじめ様々な電磁波の影響下にあると言えます。今回一見、牛島とは関連のないこの電磁波を、人々の生活圏や行動に様々な潜在的な影響を与える目に見えない要素の一つとして設定し、その影響を眇めてみようと試みます。
本プロジェクトでは、墨田区という現代において臨むことができる区画を表現している具体的な場所から、かつての出来事を重ね合わせます。各時代で移り変わってきた水域、陸域および墨田区の領域規定の不断のプロセス、水の行方を追跡することで、単に今現代の堀や川の輪郭に規定されない、かつてあったかもしれない仮想の時空間、牛島を引き揚げることができるかもしれません。

アーティスト

伊阪 柊 Shu Isaka

1990年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程修了、博士(芸術)。自然環境における知覚することのできない現象やそれに対する人の営みをリサーチしながら、科学的な知見と物語的な想像力を横断した領域で作品を制作している。フィールドワークによる映像と3DCG、VRなどの映像メディア、自作の観測デバイスを用いて、ドキュメンタリーとフィクションの手法が混在した独自の話法を探求している。 近年の展覧会に、久保ガエタン+ 伊阪柊『不時着アブダクション』(Distorted Abduction) , 児玉画廊|天王洲(2021)、OPEN SPACE 2021 『ニュー・フラットランド』, NTT インターコミュニケーションセンター(ICC), 東京(2021)、個展『Periodic Lull(ピリオディカルなラル)』, Token Art Center, 東京(2020)など。

 


会場

すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)B棟4階ドーム(墨田区東向島2-38-7) 東武スカイツリーライン曳舟駅、京成押上線京成曳舟駅より徒歩5分

開催概要

日程:2021年12月8日(水)〜11日(土)14:00〜20:00
会場:すみだ生涯学習センター(ユートリヤ) 墨田区東向島2-38-7
参加アーティスト:伊阪柊
主催:一般社団法人Token
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
機材提供:株式会社オリハルコンテクノロジーズ

お問合せ

Token Art Center(一般社団法人Token)
〒131-0032 東京都墨田区東向島3-4-14
E-Mail: info@token-artcenter.com