阪中隆文個展
「スーパープレイ」

会期

2019年11月16日(土)〜12月15日(日)※土日のみ 12:00〜19:00

(2019年11月16、17、23、24、30日、12月1、7、8、14、15日)

イベント

11月16日(土)18:00〜 グランドオープニングパーティ

12月15日(日)16:00〜 クロージングトーク
ゲスト:中島晴矢(美術家・ラッパー・ライター)
500円(紅茶付き)

※当初予定していた11月30日のイベントは12月15日に変更になりましたのでご注意ください。

 

展覧会紹介

Token Art Centerでは、2019年11月16日よりグランドオープン第一弾展覧会として、阪中隆文個展「スーパープレイ」を開催します。

阪中は、写真、映像、インスタレーション、パフォーマンスなど様々なメディアで表現しています。展覧会の制度に遊戯的なルールを持ち込んだり、メディアの構造に自身の身体を介入させることで、飛躍的あるいは困難な状況を生み出し、それを乗り越えようとする過程と痕跡を作品化させてきました。

例えば2015年に制作された《Anagraph》では、作家がギャラリー内部の床に穴をあけ、地中を掘進し屋外へ脱出。その経路から光を引き込みリアルタイムで屋外の景色を結像させ、ギャラリー空間全体をカメラオブスクラに作り変えました。会場には穴掘りのパフォーマンス記録映像もあわせて展示され、鑑賞者は歪に繋ぎ合わされた行為と写真の関係を目の当たりにしました。

2016年の《12 days on the ledge》は、会期中、作家が床に足をつけないというルールを自身に課し、12日間ギャラリー内で生活するという作品。会場には、空中の移動に必要なロープや壁に打ち付けられた木片、棚、そして生活用品が展示され、それとともに既に会場にある窓枠や手すり、柱をも足場としながら寝食をしました。1つの困難なルールを設けたことで、普段人が感じるものとは異なるアフォーダンスが拓かれます。この空中生活では、梁は収納棚あるいは椅子に、窓枠は移動のための通路になりました。

そして本展では、阪中の現在の拠点である群馬県前橋市周辺に点在する古墳と、テニスから着想した新作を映像と写真で発表します。また、これまで阪中が制作してきた穴にまつわる作品も合わせて展示予定です。阪中にとって国内では初となる新作個展、ぜひご高覧ください。

 

作家略歴

阪中隆文 Takafumi Sakanaka

1989 年 東京都生まれ
2013年 多摩美術大学映像演劇学科卒業

個展
2019年 「Outdoor」 map (群馬)
2016年 「Water works」 PS2 (ベルファスト)

主なグループ展
2019年 「引込線/放射線」(埼玉)
2016年 「かこさまいまさまみらいさま」Art Center Ongoing (東京)
2015年 「TERATOTERA祭り 2015 –Sprout–」 (東京)
2015年 「夜間実験」アキバタマビ21 (東京)
2015年 「The more it changes , the more it stays the same.」モデルルーム(東京)
2010年 「群馬青年ビエンナーレ2010」群馬県立近代美術館(群馬)