
林 修平 個展「人獣」 / Shuhei Hayashi solo exhibition"Chimera"
会期/ Period
2026/3/8, 14, 15, 21, 22, 28, 29, 4/413:00〜19:00
入場料/ Admission ¥500 with tea
イベント/Events 3/8 17:00-19:00 オープニングパーティ
展覧会紹介/ Introduction
Token Art Centerでは、2026年3月8日より林修平個展「人獣」を開催します。
林はこれまで、爬虫類や両生類の飼育経験をもとに、人間が特定の生物を保護あるいは排除するために使用する論理を批判的に検討しながら、それぞれのメディウムが内包する政治的、美学的、身体的な特性を交差させたレクチャーパフォーマンスやインスタレーション、ドローイングを通して、これまでの規範的な人間像を解体する試みをおこなってきました。
言うまでもなく、保護と排除は一枚のコインの裏表のように、同じ価値判断の枠組みの中で同時に成立しています。ある存在を保護するということは、別の存在を排除することと切り離せず、その境界は誰がどう引くのかという問いを常に孕んでいます。
例えば、環境思想においては「侵略的」な外来動植物を殺害・駆除し地域から根絶することは倫理的に咎められるどころか、むしろ生態系を破壊や遺伝子汚染から保全するという論理で達成すべき目標であるかのように扱われます。この論理は人間に対しても同様に当てはめられ、紀元前の奴隷狩りから現在の虐殺に至るまで、対象を「非人間」化することでそれらの行為の正当化が図られているでしょう。また、「非人間」化は多くの場合、動物化という形式をとります。今回の展覧会では「非人間」化をはじめとした支配/非支配的なレトリックを解体し、規範的となっている「人間」像、また人間と動物とを分かつ認識を解体する試みを行います。ここで重要なモチーフとなるのはタイトルにもある「人獣」です。一方にはスフィンクスやケンタウロスのような、人間と動物の境界をまたぐ身体をもつ神話上の存在があり、もう一方では、人間と認められない存在、あるいは人間性を剥奪された存在を指すレトリックが横たわっています。そこには支配や排除の論理が潜んでいると言えます。保護と排除、文明と自然、人間と動物といった二項対立を超えて、各々の存在を問い直す機会となるでしょう。
作家略歴/Biography
林 修平 Shuhei Hayashi
1993年生まれ。愛知県在住。 人間を含む動植物の身体が保護、管理、あるいは排除される際に用いられる技術や制度に関心を持ち制作を行っている。 住所非公開スペース「IN SITU」の運営メンバー。 2025年「合成獣」 IN SITU(愛知) 2024年「蠢」 CSLAB(東京) 2024年「BODY IN PIECES」IN SITU(愛知) 2023年「D.L.P.」 箔一ビル(金沢) 2022年「DAZZLER」京都芸術センター(京都) 2021年「Polaris」芸宿(金沢) 2021年「群馬青年ビエンナーレ2021」 群馬県立近代美術館(群馬)
《D.L.P.(animals)》2024映像、スクリーム
《D.L.P.》2024映像、スクリーム
《spoil(er)》2023紙にパステル
《帝國水槽》2022
水槽、熱帯魚、水草、フィルター、二酸化炭素、岩、ヒーター、LED、『満州水草図譜』
(撮影:守屋友樹)
《Temperature》 2021
アルミニウム、サーモスタット、バスキングライト、マイクロコンピュータ、冷房装置、暖房装置
(撮影:吉川永祐)