伊阪柊個展 「Periodic Lull / ピリオディカルなラル」
会期
2020年1月25日(土)〜2月24日(月・祝) ※土日祝のみ 12:00〜19:00
(2020年1月25、26、2月1、2、8、9、11、15、16、22、23、24日)
イベント
1月25日(土)18:00〜 オープニングパーティ 参加費1000円(食事、1ドリンク付) 2月24日(月・祝)15:00〜 ギャラリーガイド「概核(roughly kernel)」参加費:500円(紅茶付き、先着10名)
作家による本展作品及びこれまでの作品変遷の解説、過去作上映を行います。展覧会紹介
Token Art Centerでは、2020年1月25日より、伊阪柊個展「Periodic Lull」を開催いたします。 伊阪はこれまで、自然科学や疑似科学、フィクションを織り交ぜた映像作品などをインスタレーションや独自に制作した鑑賞装置によって発表してきました。 近年は、地質や火山活動とその周辺に存在する建築や都市計画、神話や伝説など人々の集合的な心理についてリサーチを行い、それらの間に自身による飛躍した仮説を差し込むことで、それらの関係性の別のあり方を想像することを鑑賞者に促してきました。具体的には、カスケード山脈の一つセントヘレンズや奈良・生駒山、インド・チャンディーガル都市計画などのフィールドワークを通して作品化しています。また、映像作品中に度々観測のために現れる架空のデジタルデバイスやアプリケーション。これらも人間と宇宙、あるいは太古と現在を繋ぐ新たな関係、媒介の象徴となっています。伊阪の作品は通底して、自然科学では説明できない出来事や不可視な現象へ対し、想像力によって我々とそれらの新しい関係をいかに構築できるかを試みているのです。このような内容を、現地で撮影された実写と3DCG、VRなどを用い、ドキュメンタリーとフィクションを混合しながら映像特有のリアリティで表現することを試みるとともに、生態環境とデジタルメディアの新しい関係を模索しています。 そして本展は、これまで伊阪が扱ってきた地質学的なテーマをより拡張し、様々な土地や領域の編成過程をテーマにしています。地球のコアから陸域が形成される過程、火山地帯の危険円設定、一筆地調査のプロセス、古代中国の政治家周公旦による土地区分システム井田制などを参照しながら映像インスタレーションを発表します。 注目をあつめる映像作家、伊阪柊による新作個展をぜひご高覧ください。
作家略歴
伊阪柊 Shu Isaka
1990年 奈良県生まれ 東京藝術大学美術研究科博士課程在籍 個展 2016年 「Spherical Habitat」 Paradise Air (千葉) 主なグループ展 2019年 「Melancholia」BUoY (東京) 2019年 「Synthetic Mediart 2019」EcoARK (台北) 2018年 「レジデンスプログラム”End of Summer 2018”オープンスタジオ」(オレゴン) 2018年 「Shift-Shoft」神戸アートビレッジセンター(兵庫)、Midnight Museum (京都) 2017年 「西荻映像祭」(東京) 2017年 「Mother –大地の霊性–」モデルルーム(東京)