赤羽史亮個展 「Against gravity」
会期
2020年9月19日(土)〜10月11日(日) 土日祝のみ 12:00〜19:00 ※完全予約制
(2020年9月19、20、21、22、26、27日、10月3、4、10、11日)
本展覧会は、新型コロナ感染拡大防止のため、完全予約制での開催といたします。 ご来場の際には、事前に下記予約フォームより日付、時間帯をご予約ください。 また、各時間帯で入場制限を設けますので、ご予約の時間帯が定員超過の場合は、記載いただくメールアドレスにご連絡いたします。展覧会紹介
Token Art Centerでは、2020年9月19日より赤羽史亮の個展「Against gravity」を開催します。 赤羽は、大学在学中からこれまで一貫して油絵を制作してきました。初期作品では絵具を過剰に使い、植物や菌類などが変形した漫画のようなキャラクターを中心に据えた内的な物語を描いていました。しかしその後は、独自の方法を模索する過程で、絵具の扱いや筆触を様々に試し、モチーフも少しずつ変化させています。常にそれらを変化させながらも赤羽作品に通底するのは、絵具とモチーフはどちらが優位ということはなく、等価に存在しており、それぞれの共鳴こそ重要であるということです。 本展タイトルは「Against gravity」。赤羽は、抗い難い社会的抑圧や暴力、人生の不条理などを「重力」と呼びます。我々はこの様々な重力をいかに覆すことができるのか。それはペインティングでこそ可能であると赤羽は考えます。 ネット通販や動画配信サービスによる触覚や味覚の平均化、遺伝子組み換え作物の無意識裡の摂取、思考停止へと誘うソーシャルメディアなど、作家の生きる現実に対する肌感覚の違和感が本展制作の起点となっています。これら「現実のイメージ」、あるいはそれに囲まれた「人間のイメージ」はどのように表現できるのか。ストレートにあるいは独自のユーモアを交えながら、まだ見ぬ新たな表象をキャンバス上に定着させようと試みています。 「どうしても目を奪われてしまう」が「わからない」という二つの極の引っ張り合いがペインティングのパワーであり、それが自身の目指すペインティングであると言う赤羽。絵を描くことは赤羽にとって、現実のわからなさに絶えず向き合い続けるということなのかもしれません。 本展のために制作された20を越える新作は、これまでの赤羽の作風とは大きく異なる、新たな展開を感じさせるものとなっています。自らの絵画を泥臭く探求し続ける赤羽史亮の1年ぶりの新作個展、ぜひご高覧ください。
作家略歴
赤羽 史亮 Fumiaki Akahane
1984年 長野県生まれ 2008年 武蔵野美術大学油絵学科卒業 個展 2019年 「Compost Paintings」 アートラボはしもと(神奈川) 2017年 「OILY YOUTH」 武蔵野美術大学gFAL (東京) 2015年 「OK PAINTING」 One’s Room gallery & studio (沖縄) 主なグループ展 2020年 「国立奥多摩湖 ~もちつもたれつ奥多摩コイン~」gallery αM(東京) 2020年 「 ARTISTS' FAIR KYOTO 2020 」京都文化博物館 別館(京都) 2019年「Token Art Center プレオープン展」Token Art Center (東京) 2017年 「Spring Fever」駒込倉庫(東京) 2017年 「FxAxRxM vol.1」clinic (東京)