花形槙 個展
「A Garden of Prosthesis/Thanatosis」


 

会期

2024年1月13日(土)〜2月12日(日) 12:00〜19:00 土日祝のみ
(1月13、14、20、21、27、28日、2月3、4、10、11、12日)




入場料:500円(お茶付き)


展覧会紹介

Token Art Centerでは、2024年1月13日より花形槙 個展 「A Garden of Prosthesis/Thanatosis」を開催します。
花形はこれまで、デジタルデバイスやオブジェなどを用いて身体や意識を改変していくようなパフォーマンスやそれに使用されるオブジェクトやドキュメントなどを発表してきました。例えば、植物、家電、日用品、肉体を接続させながら、社会的な規範を逃れ得る物体を合成し、それらによって構成される庭を生成していくパフォーマンスインスタレーション《A Garden of Prosthesis》や身体の任意の場所に装着した小型カメラの映像をヘッドマウントディスプレイを通して見ることで、身体の振る舞いを作り替えるパフォーマンス《still human》などがあります。
ここで共通するのはあらゆるものを等価に扱い、人間の正常な身体や理性的な意識を特権的に扱わない態度であり、それは言い換えれば、自我の死ということができるかもしれません。それはユングにおいては精神の根本的な変容と言われるし、あるいは神秘主義においては絶対他者との合一と言われるように、花形のパフォーマンスはいわゆる人体改造や機械との融合による新しい身体の開発が目的ではなく、身体や他者との関係を作り直すことを介して精神を根本から変容さることにあるのでしょう。
本展ではタイトルの示す通り互いが互いを義肢として接合させ合いながら生まれるキメラが関係し合う庭が生成されます。1階展示室では、義肢装具士の安田伸裕氏とともに制作した”樹木の義肢になるための接合器”の展示、そして会期中それらを使用し他物と接合するためのリハビリテーションを行います。また、2階展示室は2月2、3、4日にTOKAS本郷で行われるパフォーマンス 花形槙「A Garden of Prosthesis」のための公開ラボとして機能し、会期中作庭実験が行われ、実験に関する資料や痕跡がアップデートされていきます。いずれも展示とパフォーマンスが接続しながら変容する展覧会となります。


義肢制作:安田伸裕
撮影(プロジェクター映像):大澤一太
撮影(モニター映像):中尾一平
被写体:今宿未悠、花形槙
インストール:mooney / Munehiro OHTA
空間構成:DODI
協力:山越真衣







イベント情報

1月13日(土)17:30〜19:00
オープニングパーティ




1月13日(土)15:00〜/17:00〜、1月27日(土)15:00〜、1月28日(日)15:00〜、2月11日(日)15:00〜/17:00〜、2月12日(月)15:00〜/17:00〜
他物とキメラになるためのリハビリテーション


樹木や掃除機など人間とは異なる他物のための義肢となるためのリハビリテーションを公開で行います。

※諸事情により2月11日(日)15:00〜/17:00〜及び2月12日(月)15:00〜の回は中止となりました。




1月27日(土)、28日(日)いずれも17:30〜
作庭実験


TOKAS本郷で2/2-4に行われるパフォーマンス「A Garden of Prosthesis」のための公開実験をToken Art Center 2Fで行います。今回Token2階展示室はパフォーマンスのための公開ラボとして機能し、この作庭実験に関する資料や痕跡がアップデートされていきます。 なお、2月3、4日はTOKAS本郷で行われるパフォーマンス、花形槙「A Garden of Prosthesis」のため2階展示室は非公開となるためご注意ください。
作庭実験者=JACKSON kaki、杉野晋平、小林篤矢、好光義也、山口みいな、三好彼流、萩原富士夫、花形槙、他


作家紹介

花形 槙 Shin Hanagata


1995年東京都生まれ 
2022年多摩美術大学大学院修士課程情報デザイン研究領域 メディア芸術プログラム修了 2020年 慶應義塾大学環境情報学部卒業

主な展覧会、パフォーマンス
2023年「MOT ANNUAL 2023: シナジー、創造と生成のあいだ」東京都現代美術館 (東京)
「MIND TRAIL 2023」(奈良)
「Taipei Arts Festival 2023」Taipei Performing Arts Center (台北)
2022年「アーティスト・イン・レジデンスプログラム2022成果発表会:アンチー・リン×花形槙」京都芸術センター (京都)
「第25回文化庁メディア芸術祭」日本科学未来館 (東京)
「擬風景展」東京藝術大学美術館陳列館 (東京)
2021年「16th Digital Art Festival Taipei 2021」online
「Stilllive: Performance Art Summit Tokyo 2021-2022──衛生・変身・歓待」ゲーテ・インスティトゥート東京 (東京)
「「Agoraphobia」隅田公園 (東京)



《A Garden of Prosthesis》2021年-


《Mt.Jade is in Metamorphoses》2023年


《still human》2021-2022年


《still human》2021-2022年


《Uber Existence》2020-2021年


《Paralogue》2017-2019年