室井悠輔 個展「終末fa~」
/ Yusuke Muroi solo exhibition "The Day of Judgment fa~"


 

会期/ Period

2024.8.24(Sat)〜2024.9.23(Mon) 12:00〜19:00 *only weekends and holidays
(2024.8.24, 25, 31, 2024.9.1, 7, 8, 14, 15, 16, 21, 22, 23)




入場料/ Admission:¥500(with tea)


イベント/Events

オープニングパーティ/ Opening party
2024.8.24(sat)17:00〜19:00





展覧会紹介/ Introduction


Token Art Centerでは、8月24日より9月23日まで室井悠輔 個展「終末fa~」を開催いたします。
室井は、グラフィティやアール・ブリュットから影響を受けてきた一方で、自身がアカデミックな美術教育を受け、ファインアートの領域において制作発表するなかで生じる葛藤や矛盾を包含させた作品を制作しています。自由と制度、労働と制作、純粋性と非純粋性など、制作を続けるうちに伴う、どこまでいっても解決し得ない、一方でどこかで折り合いをつけなければならない葛藤の狭間に室井は身を置き続けます。これらの葛藤を執拗に、周到に捏ねくり回すことで室井作品は表れ出てくるといえるかもしれません。
このように表出する作品は、これがいい絵なのかどうかとか、これは作品なのかどうかとか、オリジナルはなんなのかといった、美術を見る上で当たり前となっている前提を問うてきます。ただし、室井作品が味気ない制度批判にとどまらず、可笑しさを湛えているのは、素材との往還の中での即興的な遊びや、制作を外部に委ねる手続きを取り入れて、自身の想定からも逃れようとしているからなのかもしれません。
本展は、作品への愛着と作品の不本意な破壊についての作家の内にある大いなる悩みが主題となっています。この出口のない葛藤がまた、逸脱した作品を生んでいくでしょう。




作家略歴/Biography

室井悠輔 Yusuke Muroi


1990年 群馬県生まれ
2011年 多摩美術大学 情報デザイン学科 情報芸術コース 中退
2015年 東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 卒業
2019年 東京藝術大学 大学院 美術研究科 グローバルアートプラクティス専攻 修了

主な個展
2023年「ムーギンカート」Tokyo Arts and Space Hongo(東京)
2022年「Bサイ教育」Open Letter(東京)
2021年「こどもおとなクリニック」2x2x2 by imlabor(東京)
2019年「KEN&Peace」HIGURE17-15cas(東京)

主なグループ展
2023年「中之条ビエンナーレ」野反ライン山口(群馬)
2023年「Track, dash, stroke」Goya Curtain(東京)
2021年「群馬青年ビエンナーレ2021」群馬県立近代美術館(群馬)
2021年「居場所はどこにある?」東京藝術大学大学美術館陳列館(東京)
2020年「ARTIST RUNNING FESTIVAL」XYZ collective(東京)
2017年「谷中アートプロジェクト -全体と部分-」平櫛田中邸(東京)
2017年「群馬青年ビエンナーレ2017」群馬県立近代美術館(群馬)



カラーフィールド/水たまりに絵の具を溶く(2009) ミクストメディア サイズ可変
Color Field / Dissolving Paint in Puddles (2009) Mixed media Dimensions variable


Rebirth(2017) ミクストメディア・捨てられるはずだったもの サイズ可変
『谷中アートプロジェクト -全体と部分-』 平櫛田中邸, 東京
Rebirth (2017) Mixed media, items that were supposed to be thrown away Dimensions variable
Yanaka Art Project -The Whole and Part-, House of Denchu Hirakushi, Tokyo


KEN&Peace(2019) パネル・キャンバス・紙・アクリル・ペンキ・オイルパステル・スプレー・ボールペン・他 10560×4275×3430(mm) 『KEN&Peace』 HIGURE17-15cas 東京
KEN&Peace (2019) Panel, canvas, paper, acrylic, paint, oil pastel, spray, ballpoint pen, etc 10560×4275×3430(mm) KEN&Peace, HIGURE17-15cas, Tokyo


ケージを抜け出す夢を見る(2021) おがくず・ラップやトイレットペーパーなどの芯・キャンバス・描画材・木材・映像・ほか 3000×3000×3000(mm)
『群馬青年ビエンナーレ』群馬県立近代美術館, 群馬
Dreaming of Escaping from the Cage (2021) Sawdust, plastic wrap, toilet paper cores, canvas, drawing materials, wood, images, etc 3000×3000×3000(mm)
Gunma Biennale for Young Artist 2021, The Museum of Modern Art, Gunma


こどもおとなクリニック(2021) パネル・キャンバス・アクリル・油彩・オイルパステル・スプレー・ボールペン・アラザン・他 5400×5800×2600(mm)
『こどもおとなクリニック』 2x2x2 by imlabor, 東京
Kodomo-Otona Clinic (2021) Panel, canvas, acrylic, oil, oil pastel, spray, ballpoint pen, alazan, etc 5400×5800×2600(mm)
Kodomo-Otona Clinic, 2x2x2 by imlabor, Tokyo


「王国をつくりなさい。」(2021) ミクストメディア 3800×8000×5000(mm)
『居場所はどこにある?』東京藝術大学 陳列館, 東京
"You Should Make a Kingdom" (2021) Mixed media 3800×8000×5000(mm)
Where is a place for us?, The University Art Museum, Tokyo University of the Arts, Tokyo


Bサイ教育(2022) ランバーコア・油彩・アクリルガッシュ・オイルパステル・トナー・ 鉛筆・紙・アクリルメディウム・古着・ほか 7950×3490×3280(mm)
『Bサイ教育』Open Letter, 東京
B-Sai Education (2022) Lumber core, oil, acrylic gouache, oil pastel, toner, pencil, paper, acrylic medium, old clothes, etc 7950×3490×3280(mm)
B-Sai Education, Open Letter, Tokyo


Cherry P (2022) 合板・ダンボール・アクリルガッシュ・オイルパステル・アクリルメディウム・ラメ・木工用ボンド・パテ・釘・画鋲・捨てられるはずだったもの・ほか 3000×2200×1200(mm)
『P 尽き果て』IN SITU, 愛知
Cherry P (2022) Plywood, cardboard, acrylic gouache, oil pastel, acrylic medium, lame, wood bond, putty, nails, thumbtacks, items that were supposed to be thrown away, etc 3000×2200×1200(mm)
P Tsukihate, IN SITU, Aichi


Under Construction (2023) ミクストメディア,ロードペイント サイズ可変
『Track, dash, stroke』 GOYA CURTAIN, 東京
Under Construction (2023) Mixed media and road paint Dimensions variable
Track, dash, stroke, GOYA CURTAIN, Tokyo


ムーギンカート (2023) ミクストメディア(油彩、アセトン、トナー、パネル、キャンバス、紙、 木材、紙粘土、針金、ブラウン管テレビ、石、貝殻、ぬいぐるみ、 既製品ほか)サイズ可変
『TOKAS-Emerging 2023』Tokyo Arts and Space Hongo, 東京
Mooginkaat (2023) Mixed media (oil on canvas, acetone, toner, panel, canvas, paper, wood, paper clay, wire, CRT monitor, stone, shell, stuffed animal, ready-made, etc.) Dimension variable
TOKAS-Emerging 2023 Tokyo Arts and Space Hongo, Tokyo


車輪の下 (2023) ミクストメディア(木材、紙、布、オイルパステル、ミツバオオハンゴンソウ、イルミネーション、ラジオ、ブラウン管テレビ、石、ぬいぐるみ、 既製品ほか)サイズ可変
『中之条ビエンナーレ』野反ライン山口, 群馬
Beneath the Wheel (2023) Mixed media (wood, paper, cloth, oil pastels, rudbeckia triloba, illuminations, radios, CRT monitor, rocks, stuffed animals, ready-made items, etc.) Dimension variable
NAKANOJO BIENNALE, Nozori Line Yamaguchi, Gunma