戸塚伸也 個展
「棲息」
/ Shinya Totsuka solo exhibition
"Inhabitation"


 

会期/ Period

2025/6/21, 22, 28, 29, 7/5, 6, 12, 13, 19, 20 13:00〜19:00
*only weekends




入場料/ Admission

¥500 with tea


展覧会紹介/ Introduction

Token Art Centerでは、6月21日より7月20日まで 戸塚伸也 個展「棲息」を開催いたします。
戸塚は、紙やパネルを支持体に色鉛筆、水彩、油彩、アクリルなど様々な画材を組み合わせて描いた絵画を制作しています。
戸塚作品の中では、様々な異なるモチーフが複合的に配置されています。一つ一つのモチーフに目を向けるとどこか辿々しい、何かを探りあてようとするような線描によって描き出されていることに気づきます。このことは明確にモチーフを決めずに描き始め、自らの言葉にならない意思や感情を探るように描くこと、そして線を描くことと見ることの往還の中でモチーフが出来上がっていくことによるのでしょう。
さらに一つのモチーフが出来上がったあと、その隣に描き出す別のモチーフも隣合うモチーフに影響を受けながら描かれます。そうして組み合わされ、配置されたモチーフの間にはどこか唐突な、鑑賞者にとっては関連が見出しにくい関係性が立ち上がります。意味を見いだしにくいこの関係性は戸塚の意図するところであり、既存の意味や物語を逃れて、新たなナラティブを発生させようと試みているのです。
本展では、日々描きためているハガキサイズのドローイングと、それらをもとにタブローに起こした作品、述べ新作25点程で構成されます。
本展に寄せて戸塚は以下のように述べています。
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生活の中で日々移り変わっていく、意志に近い線を紙に引いていきます。
そして線以外の余白や、隣に何があるのかを色を付けながら想像で肉付けしていくと、生物のような何かが現れました。
本展ではそのような意志を起点とした、生物のような何かの「棲息」をご覧頂けましたら幸いです。
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戸塚にとって5年ぶりとなる個展。ぜひご覧ください。


作家略歴/Biography

戸塚伸也 Shinya Totsuka


1983年 神奈川県生まれ
2004年 武蔵野美術大学 造形学部 油絵学科 卒業

主な個展
2017年 「過去から見える人」JCA Gallery(東京)
2017年 「まわりしかない」ART TRACE GALLERY(東京)
2014年 「Friends」ART TRACE GALLERY(東京)
2009年 「過去と未来」ART TRACE GALLERY(東京)

主なグループ展
2021年 「歩きまわる窓 戸塚伸也 百瀬陽子 二人展」ART TRACE GALLERY(東京)
2019年 「雲のような線 大城 夏紀 戸塚 伸也 藤本まり子 グループ展」SAKuRA GALLERY(東京)
2019年 「はじまりのねぎ グループ展」古民家複合施設 はかり屋(東京)
2018年 「布置を描く 3331 ART FAIR 同時開催グループ展」ART TRACE GALLERY(東京)
2015年 「花山オープンアトリエ2」花山アトリエ(東京)
2014年 「花山オープンアトリエ」花山アトリエ(東京)
2014年 「ぼくらの 戸塚伸也 尾崎祐太」HARMAS GALLERY(東京)



《公私》2023
油彩・アクリル・シルクスクリーン・ジェッソ・パネル


《芽》2023
アクリル・水彩・色鉛筆・鉛筆・紙


《ステップ》2023
アクリル・水彩・色鉛筆・鉛筆・紙


《家》2021
油彩・パネル


《クワズイモの時間》2017
アクリル・イラストボード・木